私、キングオブコントを視聴し

キングオブコント2011、視聴しました。
それぞれの組の感想をざっと書きたいと思います。


トップリードはオンバトでも見せていたパイプ椅子で動きを見せる芸とか、
人情味あるシナリオやしっかりした演技力で魅せてくれて完成度は高かったと思うんですが、
キングオブコントで優勝するにはもっと突き抜けたものが必要かなと思いました。
2本目はちょっと失速した感じもありましたし。
オンバトで優勝したネタの方が面白かったような印象です。
真面目な姿勢には好感持てるんですけどね。


TKOは1本目のマジックネタでちょっと間が開き過ぎな気がしましたね。
暗転してる間をもっと短く詰めても良いような気がしました。
国旗がブラジルばっかりなどのボケ自体は面白かったんですけどね。
個人的には2本目のネタの方が面白かったです。
ポーランドに行きたいというくだりには爆笑しましたね。
こっちの2本目の点数はもっと高くても良かったかと思います。
ネタ後の「馬鹿にしてるだろ」というジャルジャルとの絡みも面白かったですね。
「俺本気で怒るからな」は半分ボケで半分ガチでしょう。
2回目もジャルジャルに振った浜ちゃんの采配が流石でしたね。


ロバートはもう1本目のネタが完璧でしたね。
彼らの持ち味が存分に活かされた内容で。
秋山と馬場の動きもキレが良かったし、
秋山が先に飛び出した後に馬場が平然と携帯をいじってるという
さりげない演技にも工夫が見られました。
「接しやすい」というボケが後の英語のボケのフリになってるのも巧いし。
何よりもあのボケ2人のキャラの面白さを再確認しましたね。
2本目は1本目に比べるといまいちな気がしましたが、
もうこの1本目で優勝は決まったみたいなものでしょう。


ラブレターズはあのラップをやりそうにない木訥としたキャラで
ラップの似合わない卒業式という設定であれをやったという点でツカミは抜群でしたね。
「国語で学んだ枕草子、部活をさぼって居残り掃除」のくだりとか
リリックも練られていたし、「オール5〜」の合いの手の表情とかも秀逸でしたね。
「西岡中学校〜」のトーンの外し方も巧かったですしね。
2本目のネタもまた全然違う世界観を提示して来てなかなかのセンスを感じましたが、
1本目のインパクトに比べると失速した印象を抱いてしまいました。
そこが残念でしたが、この先楽しみなコンビだと思いました。
他にどういうネタがあるのかぜひ見てみたいですね。


2700のリズムネタは毎回あのキレキレの動きについ笑ってしまうんですが、
くだらなさもあそこまで突き詰めると芸術になりますね。
足から腕に這い上がって来るくだりとか最高でした。
2本目の世界観も突き抜けてて良かったですね。
動き担当の人の「自分でやっててどこが面白いかわかんない」
というコメントが秀逸だったと思います。
松ちゃんの「じいさんばあさん完全無視やな」というコメントは
彼らにとっては最高の褒め言葉だったと思います。
そこが優勝出来ない要因な気もしますが。
とりあえず芸人からの評価は高いでしょうね、あれは。


モンスターエンジンは1本目のミスターメタリックネタが好きでしたね。
あれは何度か見直すとさらにじわりと面白さが増して来ますね。
毎回グリーンが横に倒れてるのがまず面白いし。
「木造二階建てに三匹の猫と暮らしてる」とか
「今はガソリンしか飲めなくなった」とか
「色々な帽子を持っています」とか、
どことなく哀愁を帯びた彼の背景に文学性すら感じてしまいました。
全部のストーリーを見たくなりますもんね。
「琵琶湖の水を全部飲んだのはお前か」
「この帽子の時によく会うねえ」などの台詞も面白かったですね。
「こんだけ呼ぶなら仲間に入れたらどうか」というツッコミも利いてましたね。
こういう斬新な発想と物語性には惹かれるものがあります。
youtubeに上がってる映像」という設定も誰かが使ってそうで使ってなかった発想ですしね。
2本目のネタも「延長コードか」などの台詞も面白かったし、
西森の渾身のボケタイムも良かったですね。
ただ西森のボケがちょっと長かったようにも感じましたが。
このコンビの器用さはちょっと凄いと思います。


鬼ヶ島は転校生が操り人形という設定に狂気じみたものを感じたし、
ミュージカル仕立てになっているのも面白いと思ったんですが、
それならもっと本格的に歌や踊りが巧かったら良かったのになと思いました。
2本目も同じ転校生ネタだったら全く同じ設定の別バージョンみたいな
斬新な展開を見たかったような気もします。
2本目は普通のコントになっちゃっていたので残念でしたね。
最後にパラパラを踊って終わるのも既視感がありました。
(実際それをオチに使ってるコンビを何度か見たことあります)


インパルスはいつも通りの彼らのコントで面白かったんですが、
賞レースにしては地味な印象を抱いてしまいましたね。
どちらかというと単独ライブでじっくり見たい系のネタだなと思いました。
独特な板倉ワールドは大好きなんですが。
インパクトに欠けたのが敗因ですかね。
ネタ後の堤下のブタ関連のツッコミは流石でしたけどね。


この大会ではひな壇に座る芸人とダウンタウンとの絡みも楽しみのひとつですが、
アンジャッシュ児嶋のスベリ芸とキンコメ高橋のカミ芸はもはや鉄板ですね。
高橋の「ションする」には思わず爆笑してしまいました。
本人はそういうウケ方は不本意なんでしょうけどね。
あとあの場でのアルコ&ピースはいじってもらってラッキーでしたね。
風俗好きキャラを付けてもらったラバーガールも同様ですけどね。
浜ちゃんが結構まんべんなくコメントを振ってあげてるのが印象的でした。


そんなわけでざっと見た感想を書いて来ましたが、
まあ総じてお笑いは面白いという結論に至りますね。
次はTHE MANZAIですかね。