4月フール

通常3月は獅子のようにやって来て羊のように去って行くんだそうですが、
今年の3月は怒れる獅子の如き激しさで去って行きましたね。
まさに春の嵐とでもいうような強風と雨で。
突風が吹く度に「どうした?落ち着け!俺が話を聞いてやるから!」と
暴れる生徒をなだめる先生の如くこの荒ぶる天候を説き伏せようとしたものの、
一向に話を聞いてくれる様子もなく。
宮沢賢治だったら「どっどど どどうど どどうど どどう」と表記したであろう強風に
髪の毛を乱されながら、雨にも風にも負けまくりながら3月を見送りました。
風に情緒を見い出す暇はないのだよ、わかってくれ給えよと
風全般に説教してやりたい衝動に駆られたのですが、それこそそんな暇もなく。
フールフールと4月に突入してしまいました。
一応桜の開花宣言はあったものの、あんな強風では桜どころではないですし。
まだまだ肌寒い日々であると言わざるを得ません。
私くらいの寒がりになると「明日は最高気温19度です!」とか言われても
そんな情報には耳を貸しません。
私は常に最低気温の方を見てそれ対応で装備&アクションを起こすのです。
いくら最高気温が19度でも最低気温が7度ならその日は7度の日なのです。
それはもう私に言わせれば真冬です。
「19度の皮を被った7度だろお前は?知ってるんだぜ!」と
びしっと指摘してやるのです。
ツンデレに於いてのツン対応で動いていればデレにも対応出来るのです。
一応4月くらいになると冬のコートを脱いで春物にしてみようかなどと、
洒落っ気も出してみたくなる季節ですが、
今年は寒いのでとことん冬仕様で攻めて(?)みようかなどと目論んでいます。
春を忘れた4月に情緒を見い出す余裕がないのです。
春の嵐だねえ」などと一句詠む余裕などないのです。
いいから季節相応の気温になって!お願いだから!
寒いの飽きたから!と心から懇願したい私がいます。
4月になったのに最低気温が3度だとか5度だとか馬鹿も休み休み言い給え、
全くフール極まりないぜと唾を吐き中指を立ててやりたいパンクな己がいます。
ラジオからは「咲くLOVE」などという安い桜ソングどもが流れて来るし。
しょうもなさ全開です。
絆バージョンてお前。
思い切り胃を蹴り上げたらどんな顔するのか。
私には優雅に想像出来ます。
怒れよ、桜。
お前はそんな安い存在ではない。
4月です。
寒さに震えながらも疾走したい所存です。