愛用品トーキング

10月がもう終わりだなんて。
10月を三倍速にする会の会員による仕業なのでしょうか。
三倍速くらいで経過してしまったような気がしてなりません。
10月はもっとこう落ち着いて静かで優雅でゆったりまったりとしているもので
読書を嗜んだりとかアートを嗜んでみたりなどという季節ではなかったでしょうか。
そんな余裕ナッシングな10月になってしまいました。
そんなゆったりとした時間を11月は提供してくれるのでしょうか。
果たして。


昨日はギターを担いで中村くんの働くイシバシ楽器まで赴き。
マイギターのメンテナンスをお願いして来ました。
ブリッジ部分がちょっと浮いてるとのことなので。
メンバーに楽器屋勤務の人がいるというのは心強いものです。
このギター、97年に買ってからずっと使い続けているので
もうかれこれ15年くらいの付き合いになるのです。
15年いうたら小学校に入学した子が大学3年になってるくらいの年月です。
え、あの鼻垂らしてた子がもう就職だって?という感じです。
この15年の間にいったい何本ライブをこなしたことでしょうか。
何曲レコーディングしたことでしょうか。
どのくらいの時間弾き倒したことでしょうか。
改めて「わ、俺このギター愛用しているな」と認識した次第です。
(認識するの遅いよという話ですが)
私は気が付くと同じ物をずっと使ってるというタイプで、
時計も壊れるまで変えないし、携帯も駄目になるまで変えないし、
洋服も破れるまで着ているのでずっと同じ格好なわけです。
財布なんかももう10年以上同じ物使ってますし。
物を大事にする人という聞こえのいい理由というよりは
新しいものに変えるのが面倒くさいという消極的な理由によるんですけどね。
え、使えるからいいじゃんという感じで。
小学3年から大学まで同じカンペンケース使ってましたしね。
ブラックジャックのカンペン。
手塚先生の志を毎日学業に活かしていたというわけです。
もうボッロボロでしたけどね、末期は。
「五十嵐さん勘弁して〜」という悲鳴が聞こえたほどです。
あの名医ブラックジャックが悲鳴を上げるなど滅多にないことです。
知り合いの30代の職人さんが「俺このシャーペン中学生の頃から使ってるんだよね」と
当時100円で買ったシャーペンの現役っぷりを披露してくれましたが、
使えるものは使えてしまうのだから凄いですよね。
最早万年筆レベルじゃんそれ、と賞賛を送りたくなります。
先日張子の修理をお願いしますとお客さんから送られてきた商品が
とても保存状態が良く、もう10年以上前の物なのに綺麗で、
長年大事に飾ってくれていたと聞いてとても感動したのですが、
作った人間からすると長年使っていただくというのは大変嬉しいものです。
どこかでブラックジャックのカンペンを作った会社の人が喜んでくれたかもしれません。
え、そんなに使ってくれたの?と。
まだJフォンという名前だった頃からの長年のソフトバンクユーザーである私は
それでも機種変更したの3回くらいなんですが、
そろそろアイフォーンの5とかいうやつに変えようかと思ったりしています。
こんなに早く機種を変えるのは私の携帯史上初です。
これも時代の波なんでしょうか。
1台持ったら半永久的に使える携帯とかあっても良いのにと思ったりする私です。
この携帯もう15年使ってるんだ、みたいな会話が成されたら。
それはそれで素敵なのに。