マナカに翻弄

そんなわけでまだ名古屋にいます。
社食のせいで一時的に導入せざるを得なくなったmanacaのその後ですが、
日々ランチ400円、ペットボトル100円など順調にチャージ分を刻んで行き、
残金ゼロで綺麗に使い切ってやるぜと計画性を持って使用していたのですが、
あるお昼にふと野菜を食べたいわね、と、
OLがセレクトしそうな180円のサラダなど買ってしまい、
20円の端数が出てしまうという失態を冒し、
その後もふと甘いものが食べたいわね、とまたもやOL的セレクトで
160円のシュークリームを買ってしまうなど端数の連鎖が続き、
このまま行くと最後微妙な端数だけ残ってチャージを使い切ることが出来ず、
210円の手数料を取られてしまう可能性も出てくるのであり、
嗚呼、私は何でOLじみたセレクトをしてしまったのか、
普段甘いものは食わねえみたいなことを公言していたのにどうしたのだ五十嵐よと、
自らに問うたりしたのですが、端数が出てしまったのは仕方ありません。
そこで改めて端数を消化する計算をしてみると今日1000円をチャージして、
そこから残りの日を460円ずつ使えばゼロに至るとの回答を得たので、
ならば挽回だ、綺麗に使い切るぜ!といざ1000円をチャージしようと思ったら
なんと手元に万札しかなく。
見るとあろうことか社食のチャージ機はお釣りが出ないシステムなのであり、
迂闊に1万円を入れてしまうと1万円チャージされてしまうのであり、
あと数日しか名古屋にいないのに1万円分も使い切れないし、
1万円分も社食を食べたら私は急激に肥えぶくぶくに醜くなってしまうのであり、
そんなことになったらお嫁に行けないわ、嫌だわっとまたもやOLみたいなことを考え憂い、
釣りの出ないチャージ機などという痴れたシステムを考案した人は
お店で洋服を買った次の週に同じ服がバーゲンで半額で売られていて、
その差額であれもこれも買えたのに〜と計算しショックを受けるなどの
小さな不幸に遭えば良いのにと恨み言を言ってみたりしたのですが、
そんな恨み言で急にシステムが改善されるわけがなく。
仕方なくその場はチャージせず手元に残っていた金額内で食べられるメニューにしたら、
manaca残金が何とそれこそ20円になってしまい、
もしこのまま20円のせいで210円の手数料を取られたら
とっても悔しいわ、敗北だわっと私は嘆くに至ったのですが、
チャージ機に罠が仕掛けてあったとは驚きです。
(別に罠ではないんですけどね)
取り敢えずは万札を明日にも崩し改めてチャージをし、
計算し直そうぜ五十嵐よ!と己を宥め、
「男には負けられない戦いがある、それはmanaca戦争だ!」と、
脱OLとも言える漢気溢れる宣言をし勝利を誓ったのですが、
何ともmanacaに振り回されっぱなしの状況と言わざるを得ません。
たかが社食を食べるだけの手段だというのに何ということでしょうか。
こんな端数に翻弄されずに普通に食べたいものを食べたいのです、私は。
manacaを見つめながらついため息をついてしまうこの頃です。
マナカ、きみは男を惑わせる悪女だね、などとつぶやきながら。