梅雨休み

梅雨入りしたものの一向に雨が降らないのは如何なる所以なのか、
これって所謂梅雨梅雨詐欺ではないのか、
後で「あ、あれ梅雨じゃなかったわ、ごみーん」と謝るパターンではないのかと
訝しながら空を眺めているこの頃ですが、本当にどうしたのでしょうかね、梅雨。
中休みが早過ぎな気がするのですが。
どうした?風邪でもひいた?と梅雨のアドレスがわかればメールで調子を尋ねたいところですが。
梅雨がツイッターFacebookでもやっていればリプライやメッセージでも送りたいところですが。
もしくは「いいね!」ボタンでも押したいところですが。
(あれって「風邪ひいた」みたいなマイナスな記事に押すのは憚られますよね。決して良かないでしょうに。)


ところで梅雨梅雨詐欺で思い出しましたが(まあそんな言葉はそもそも存在しませんが)、
オレオレ詐欺という名称が振り込め詐欺に変わり定着して久しいと思ったらまた変わったらしいですね。
それこそツイッターなどで募集を掛けていたようですが。
結局何になったのかと見てみれば「母さん助けて詐欺」なる冗談のようなネーミングだそうで。
一瞬ネタなのかなと思ったら本当なんだそうで。
犯人からしたら「母さん助けて詐欺集団」の一員になるわけで、
「えーそんな名称のグループないわ〜」と抑止力になるのかもしれないですが。
「あそこの息子さん何で捕まったの?」
「母さん助けて詐欺ですって」
「やだー、それこそ自分の母さんに助けてもらいなさいよね〜」てなもんです。
私的には「北の国から」の純くんがいしだあゆみに手紙書いてる図が浮かびましたけどね。
「母さんお金を渡して下さい、僕はお金が必要なわけで」みたいな。
それを五郎さんが泥のついた一万円札を持って来て「純、これを使え〜」みたいな。
被害者も警察に報告に行って
「いやー実は振り込め詐欺に遭いまして」
「母さん助けて詐欺ですね?」
「や、振り込め詐欺なんですけど」
「それは母さん助けて詐欺に名称が変わりましたので母さん助けて詐欺です」
「別に犯人からは母さん助けてとは言われなかったですけど」
「言われなくても母さん助けて詐欺なので。決まってますので」
「決まっててもその犯罪名嫌なんですけど」
「嫌でも母さん助けて詐欺ですので。それはもう決めってますので」
「んもう、母さん助けて〜」みたいな問答をするのは徒労でありましょう。
コントです、最早それは。


思えばオレオレ詐欺って名称はインパクトあったし語呂も良いし、
犯人が電話を掛けているイメージも浮かぶし、
実はいいネーミングだったんじゃないかと振り返ってみて思う私です。
多分現場の人が「どうやら第一声オレオレって電話して来たらしいんだよね」
「何だそれ。言わばオレオレ詐欺だな」なんて会話しているうちに
オレオレ詐欺という名称が定着したと思うんですが。
現場には名コピーライターがいるものです。
次の振り込め詐欺という名称もまあ味気こそなくなったものの、
わかりやすい名称であったわけですし。
母さん助けて詐欺って新たなネーミングを付ける意味があんまり見出せないんですけどね。
別に犯罪の内容が名称と異なっていてもイメージとしては同じですからね。
それこそ今後母さんじゃなくて父さんを狙った詐欺が流行ったら実情と異なるので
「父さん助けて詐欺」に変えるんでしょうか。
学校の先生を狙った詐欺が流行ったら「先生助けて詐欺」になるんでしょうか。
もうネーミング考える方が助けて〜という感じです。
そんなこと考えてる暇があったら詐欺を防ぐ方法でも考えなさいと説教を小一時間したい衝動に駆られるというものです。
ネーミング会議に何人が何時間費やしたのでしょうかね。
その税金を返して下さいという話です。
梅雨と言いつつ雨の降らない6月の空を眺めながら「母さん助けて〜」という、
母さん助けて詐欺の架空のテーマソングを歌って悦に入っている私です。