夜明け前の歌声 貸切り図書館61冊目

この日はmolnにて「貸切り図書館61冊目」をゲストにPredawnさんを迎えてお送りしました。満員御礼でございました。たくさんのご来場どうもありがとうございました。
去年くらいにmolnのスタッフのひろこさんに「凄く良いから聴いて!」とアルバムを紹介され、その後即moln店内BGMレギュラー化したPredawnさんなのですが、私も耳にして即「これはmolnにお呼びしたい」と相成り、今回ようやく出演していただける運びとなりました。(ひろこさんも楽しみにしておりました。)
Predawnとは「夜明け前」という意味なのだそうで、初めて生で彼女の歌声を聴いて、まさに名前の通りこれから希望の新しい一日が始まろうとしている、でもまだ薄暗く起きている者の少ない、独自の空気に満ちた世界を感じさせる声だなあと改めて魅了されてしまいました。合間の脱力のゆるトークもギャップがありキュートで。ギャップといえば最初molnに入って来た時にはメガネをかけて地味な印象だった彼女が、いざメガネを外してギターを抱えてステージに立ったら華やかなアーティストさんという印象に変わり、こんな漫画みたいな「メガネを外したら変身」パターンが現実にあるのだなと妙なところで感心してしまいました。(私だけが抱いた印象かもしれませんが)
そんなPredawnさんが今回紹介してくれた本はユニット名の由来ともなった小川未明著「小川未明童話集」、大森荘蔵著「流れとよどみ-哲学断章-」、文・野矢茂樹 絵・植田真「はじめて考えるときのように」の3冊でした。本について語るのが苦手とのことで、彼女には書名の紹介だけしていただいて、後はお客さんに自由に読んで貰えるようにカウンターに置いておいたのですが、みんな写真に撮ったりメモったりしておりました。児童文学と哲学書という振り幅のあるセレクトもまた良いなあと思った次第です。(一見反するようで通ずるものがあるのかもしれませんが。)
またPredawnさんはグッズが充実しており、グッズのデザイナーさん本人が物販のスタッフとして同行し、様々なものをたくさん販売しておりました。普通に商品として魅力的なものばかりで、みなさんたくさんお買い物されていました。物販も音響もスタッフさんたちがみなしっかりサポートしていて、「良いチームだなあ」と感心してしまいました。私もアナログ盤を購入しサインもしていただきました。
貸切り図書館、次回は最早恒例となった友部正人さんの登場です。こちらも楽しみです。