その先にあるFuture

気が付けば9月になっておりました。早いのです。毎年のように「8月が終わったら大晦日」というプチ鹿島氏の名言を思い出すのですが、ここまで来たら年末まであっという間です。このままコロナに健康に気を付けながらも慌ただしく過ごして行くのだろうなという感じです。

健康といえば先日近くの病院へ夫婦揃って健康診断に行って来まして。地元のおじいちゃんおばあちゃんしか来ない古い病院で、地元のおじいちゃんおばあちゃんたちに囲まれながら順番を待ち、心電図やらレントゲンやら採血やら身体測定やら一連のメニューをこなしました。コロナ禍の逼迫した雰囲気はなく、地元のおじいちゃんおばあちゃんの憩いの場のようでもあり、何となく懐かしいようなほっとする感じがありましたね。でも待合室の忘れ物の棚になぜかレコードコレクターズのセックス・ピストルズ特集号が置いてあり、パンク魂を持った老人も来るんだなあと感心してしまいました。あの黄色い装丁とジョニー・ロットンの勇姿が地元のおじいちゃのばあちゃんしか来ない古い病院の待合室に異質な輝きを放っており、思わず「No future for you〜」というピストルズの曲の一節を思い出したのですが、おじいちゃんおばあちゃんに聞かせるには少々毒があり過ぎる歌詞だなと思った次第です。おじいちゃんおばあちゃん、まだまだ未来はあるから大丈夫ですよ。
健康診断のカルテに飲酒についての欄があり、毎晩のようにかなりの酒量を嗜んでいる私は「叱られるかなあ〜」と点数の悪いテスト用紙を提出するかのような気分で出したのですが、肝臓の数値も気になるところです。本当に健康でいられる奇跡というものを実感する日々です。少しでも体調悪いと「すわ、コロナ来たか!」と身構えますもんね。もうリアルな知り合いがリアルに感染しており、明日は我が身と思いながら過ごしています。
同じく健康といえばこの間歯の詰め物が取れたので歯医者に赴いたのですが、だいぶ歯石が溜まっているとのことで、掃除してもらうことになり。先日大々的にクリーニングしてもらったのですが、ぎゅいんぎゅいんと削られ、舌で触ると「え、こんな感触だったの?」と驚くほど綺麗になりました。後で「お前どんな適当な歯磨きしとんねん、こんだけ歯石溜めよってからに」と優しい口調で諭され、「叱られたなあ〜」としょんぼりしながら帰ったのですが、歯の健康の方も気を付けたいところです。この歯医者も地元のおじいちゃんおばあちゃんしか来ない古い病院で、待合室には「ゴルゴ13」と「鬼平犯科帳」が置いてあり、さいとうたかを推しなんだなと思ったのですが、もう少し平和な読み物を置いても良いんじゃないかと思った次第です。ゴルゴ13といえばコミックス200巻を超えてギネス更新したそうですね。この間こち亀がまさかの201巻を出したけど、すぐにゴルゴが202巻を出すそうで、ゴルゴの独走は続きそうです。殺し屋とお巡りさんのデッドヒート。
そんなゴルゴとピストルズに想いを馳せながら健康に気を付けている9月です。私たちも地元のおじいちゃんおばあちゃん予備軍なのだなと後で何となく思いましたけどね。我々に未来はどれだけ残っているのか。その未来が明るいことを願ってやまぬ私です。

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